お辞儀

 社会科で習うリコールは、議員や、知事・市長などをやめさせることですが、工業製品の回収・修理も「リコール」といいます。最近、トヨタ車に欠陥(けっかん)が見つかり、多くの車がリコールされています。トヨタの社長があやまりましたが、アメリカの新聞などでは聞きかじりとしか思えない理屈で、お辞儀(じぎ)の角度が「浅い」などと批判しています。
 接客マニュアルでは「どんな時は何度」などと書いていますが、普通、お辞儀のしかたは、おたがいの人間関係とその時のいろいろな条件によって決まります。丁寧(ていねい)すぎても、相手に無用の気を使わせることにもなって、かえって失礼です。
 お辞儀は、相手から目をそらして無防備な頭のうしろを見せて、おそれいっている気持ちや、尊敬の気持ちを表わします。みずから無防備になるのは相手への信頼によります。アメリカ人の挨拶(あいさつ)は普通、握手(あくしゅ)ですが、握手は手の中に何もない事をお互いに確認する行為です。武器を持っていないことを確かめて、たがいに信頼し合います。ですから、出さないほうの左手も身体の前や横に置いて、何も持っていないことが見えるようにします。そして相手の目をじっと見ます。「武器が無くてよかった」ことを目と目で伝えるのです。もちろんアメリカ人も、自分に危害を加える心配のない神や死者に対してはお辞儀をします。また、こちらがお辞儀をすると、お辞儀を返してくれる人もたくさんいます。
 この握手の大きいのが、外交儀礼の「礼砲」です。礼砲では、国のお客様が来られた時、大砲を何発も撃ちます。これは、昔の大砲は撃(う)ったあと、すぐに続けて撃つことが出来なかったので、お客様の前で大砲を撃って、「もう撃てません。あなたは安全です。」という、心からの歓迎を表わします。
 お辞儀と握手は、先に「信頼」が来るか、あとに「信頼」が来るかの違いがあります。ある人からの聞きかじりですが‥‥。


3月7日(日曜日)の授業日
  スポーツデー、式歌演奏の練習はじまる

 再来週、3月6日(土)は現地校の行事のため、校舎が育英で使えず、授業日は3月7日(日曜日)になります。この日、中学部では学年末をひかえて、スポーツデーを企画しています。体育委員(KA委員長)を中心にみんなが楽しめる事を考えています。時間割も特別なものになります。また、卒業式の式歌演奏の練習が始まります。詳細は来週、お知らせします。

(絵はラ・コミック)

今週の宿題
 (省略)


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