来週は卒業式です

fumira

育英ポートワシントン校
華盛頓港中学一年新聞☆中学部通信から
平成20年(2008)3月3日(月)号


学年末、学年初めの予定

3月8日(土)卒業式・修了式
 午前9時15分‥朝の会、普通授業。昼食。
 午後12時30分‥卒園卒業式 オーディトリアム(講堂)
   1時10分‥修了式
   (式後、教室にもどって帰りの会。)
 午後3時5分‥下校


4月5日(土)入学式
 午前9時15分‥登校
   9時30分‥オーディトリアム(講堂)集合
   9時45分‥入園入学式
   (式後、普通授業。教科書、副教材配布。)


生徒作品
冬休みの出来事 二年 KS
 冬休みは特に家族で旅行などしませんでした。でも友達とは何度か会い、十二月二十七日には、昔、行っていた補習校の友達とスケートに行きました。その二人は双子で、小さい頃からスケートを習っている子達でした。私も幼稚園のときに少し習ったのですが、決して得意ではなかったし、何年も前のことなので、リンクに立ったときはすぐに転んでしまいそうでした。でも二人に教えてもらっているうちに滑れるようになり、あまり止まらなくてもいいようになりました。
 二人はもうスケートを何年か前に止めてしまったそうなのですが、ずいぶん長い間やったいたので、歩くことのように簡単そうに滑っていました。帰るころにはほとんど休みなしに滑れるようになっていて、自分でもおどろきました。人間は練習をすれば何でも出来るというのを改めて実感できて、何だかうれしかったです。
 スケート場から出た時は、長い間スケート靴をはいていたので、スキーカーが大きく感じました。帰る前に二人の家に行かせてもらって、小学校の時の補習校の思い出話をしてすごしました。私も高校からは補習校に行く予定です。
 冬休み中はとにかくひまで、だれかと遊びたかった私は、なれないスケートを久しぶりにやって大変だった以上に楽しかったです。八年ぶりぐらいの氷上では緊張してばっかりでも、だんだんその緊張もほぐれてきて、楽になっていくことが一番うれしかったです。


日本での部活動を通じて 二年 MT
 やる気と礼儀。これは部活において欠かせないことでした。私は日本に住んでいた頃に中学の部活動としてテニス部に所属していました。学校一厳しいと言われていた部活動に私はあまり深く考えずに入る事にしました。ですが、この決断に今は決して後悔していません。
 中学一年の主な仕事はボール拾い、ランニング、筋トレ、部活の用意と片付け、掃除まで全部です。半年の間はテニス部なのにラケットも握らせてもらえず、必死で声を張り上げてコールを言ったり、ランニングも私にとっては全速力で十五分、そして他の先輩方の迷惑にならないように、ボールを切らさない状態を保つことを毎日繰り返し続けます。中でも一番大変な夏合宿を乗り越えても、つらいため、三人も辞めてしまい、残り七人で今まで頑張ってきました。体力的につらいことは勿論ですが、礼儀は絶対に守らなければなりませんでした。言葉使い、校内でのあいさつ、返事、そして前を通る際も「失礼します。」と一言言って行動します。このようにどんなに小さなことでも礼儀は大切でした。
 アメリカに来て思ったことは、英語には敬語が無く、上下関係が無いことです。そして、部活も五年間同じものをするのではなく、シーズンごとに選択することができる事も私にとっては驚きでした。果たして上下関係が無いことは良いことなのでしょうか。アメリカに来てからは、そこまで気を使うことも無く、年関係なく話したり、友達になれることはものすごく良いことで、人との交わり合いがさらに増えると思います。ですが、私は日本の部活を通して得たものすべてがプラスでした。体力も鍛えていくうちに段々と強くなり、先輩方へ対する礼儀からも学ぶことができました。先輩への接し方はきっとこれから社会に出ても同じことだと思います。そしてやる気も見せることによって、回りからの見られ方が変わる事に気付きました。前に先輩から「縦と横のつながりを大切にしなさい。」と言われたことがありました。その意味とは‥。縦のつながりとは上下関係のことであり、横のつながりとは同学年間同士ということです。つまり、先輩方を敬いつつ、同学年の子達とは仲を深め、信頼できるようにするということです。このようにたくさんのことを学ぶことができたため、厳しい部活でしたが、後悔は一切していません。
 アメリカのように上下関係が少なく、部活も楽しくできることも良いけれど、日本のように仲間を助け合い、大変な一日一日を乗り越える、そして同時に社会勉強ができるよな部活もいいと思います。両方のやり方のどちらも経験し、どちらも良い所を理解して、将来につなげていきたいです。そして、今、中学二年生になり、日本で頑張っている仲間や、お世話になった先輩方への感謝の気持ちを忘れずに、日々頑張っていきたいと思います。

(絵はわたなべふみさん提供)→http://www.fumira.jp/