研究発表の要旨

illpop

 8月31日(月)と9月1日(火)に行われる継承日本語研究大会で発表する報告は、要旨、次のとおりです。皆様のお越しをお待ちしています。

日時‥2日目(9月1日)午前10時45分から(予定)
場所‥ジャパンソサエティー(ニューヨーク)
題名‥「学習表」の中学生への適用 -保護者と授業を共有する一方法として-
要旨‥
 岩本友子先生(プリンストン日本語学校)が継承語クラスで実践しておられる『学習表』は中学の授業でも使えるのではないかと思い、早速使わせていただいています。『学習表』は「今日の宿題」と「来週の予定」「先生からの質問」「日本語の勉強時間」「保護者からひとこと」などからなります。これによって授業が生徒と保護者によって共有されたあと、教師にフィードバックされます。教師と生徒の間のみ、ややもすれば教師からの一方通行になりがちな学習内容が、『学習表』を介して保護者(親)にも届き、生徒の反応と保護者の声がすぐに教師に戻って来るのです。実施したのは夏休みに入るまでの2ヶ月余りだけなので、その影響や成果が出るのはこれからです。現在言えるのは、継承語の読み教材としての機能もある『学級通信』が目指しながらも出来ていなかったことが学習表によって出来つつあるということです。
質問‥質問の時間が取ってありますので、忌憚の無いご意見をお願いします。
発表者‥奥田一広
大会のプログラムです→http://d.hatena.ne.jp/kokuda/20090826
(絵はillpop)