元気でな

育英ポートワシントン校
中学1年 学級通信 土筆
平成18年(2006)10月7日(土)号(2)


生徒作品<作文>
おばあちゃんとすごした夏 HF

 夏休み、私は、奈良にいるおばあちゃんの家に行きました。
 私と弟は、お母さんがアメリカへ帰った後、自由になった気持ちで楽しい日々を送りました。まず最初に、九時から十二時まで勉強をして、その後は四時まで自由時間でした。七時くらいになると、もう一時間勉強をして、後は又、自分の好きな事ができました。
 十二時からの自由時間はいろいろありました。お散歩・マンガ・買い物をする時間でした。その中で一番楽しかったのは、やっぱり、おばあちゃんといっしょに買い物に出かける時でした。まず電車に乗り、百貨店へ行きます。次に、おばあちゃんはご飯のおかずを買いに食料品売り場に行き、私は、自分が好きなものを買いに文房具やCDのコーナーに行きます。決められた時間に待ち合わせの所に戻って、二人で帰りました。帰りの電車の中で、おばあちゃんと何を買ったか見せ合ったり、話す事が大好きでした。
 私にとって、おばあちゃんは大切な存在です。それは、おばあちゃんには一番甘えられるからです。私がほしい物を何でも買ってくれたり、私が食べたいものを作ってくれるからです。それに、夜、たくさんのお話をしてくれます。昔話やおばあちゃんの仕事の得意先の話などをしてくれます。そして、おばあちゃんは家族が元気で、病気をしないように、いつも心配してくれたり、私と弟が勉強できるように見守ってくれます。
 こんなにやさしいおばあちゃんと空港で別れるのがいやでした。おばあちゃんには、私と弟を送るために、ニューヨークまで付いてきてくれて、三日後、すぐ帰ることになっていました。私は悲しくて、朝からずっと泣いていました。けれど、おばあちゃんと別れる時は、笑顔で見送りたいと思っていたので、飛行場では泣きませんでした。おばあちゃんは一言、「元気でな」と言ってゲートに入って行きました。おばあちゃんといっしょにすごした夏は忘れません。

にほんブログ村 教育ブログ 海外教育へ
にほんブログ村 ←ランキングに参加中です。クリックして応援をお願いします。