タコと十月

 「オクトパス」といえば、日本語では、たこ焼きの看板のような赤い頭のまわりを2人乗りの椅子が8つぐるぐる回る遊園地の乗り物で、なま身の「たこ」と区別しています。
 英語の「octopus」(たこ)は、「8本足」をあらわすギリシャ語から来ています。10月の英語「October」も同じで、もとは「8番目」を表すことばでした。「8番目」が10月になったのは、ローマ皇帝のユリウスとオクタビアヌスの名前を7月(July)と8月(August) に入れたので、そのあとが全部2ヶ月ずつずれてしまったためだそうです。その他の月の名前にもなぞがあって、英語では「むつき(一月)、きさらぎ(二月)、‥」のように言葉でおぼえるしかありません。
 日本語の月の名前は数字と「がつ」で簡単です。そのかわり物を数える時は、たくさんの助数詞を正確に使い分けなければなりません。日本語を学習する外国人が苦労するところで、習い始めにどうやって少ない助数詞でやりすごすかが課題です。日本語学習では普通、うすいものを数える「まい」、細長い物を数える「ほん」、人を数える「にん」、そして、「ひとつ、ふたつ、‥」を最初に学習します。「まい」は漢数字に「まい」をつけるだけで、「いちまい、にまい、‥」と簡単に作れ、「ほん」は数字によって「ぽん」「ぼん」と変わり、音の変化まで学習できます。人を数えるのに失礼があってはならないので「ひとり、ふたり‥」は重要です。そして、どう言ったらいいか分からない時は「ひとつ、ふたつ‥」を使えば誤解だけはなくなります。
 月の名前と同じように、多角形の名前でもアメリカの子供は苦労しています。日本語では「漢数字」+「角形」で、「三角形、四角形、‥、百角形、‥」と自由に自分で作れるのに、英語ではいちいち全部おぼえなくてはなりません。でも、その苦労は、ヨーロッパ系の外国語(スペイン語、フランス語、ドイツ語など)の学習や、ラテン語などから来た英語の教養語を学ぶ時にむくわれることになっています。そして、月の名前の「ずれ」にも気づくはずなのです。
(写真は八景島シーパラダイスのオクトパス)


中学部読書週間 
 みんなの「読書紹介」を掲示します<10月24日から11月7日まで>
 灯火親しむ候(とうかしたしむこう)、中学部では、来週、10月24日から11月7日までを読書週間とし、みんなが夏休み中に作った「読書紹介」を廊下に掲示します。
 実際に読んで、友達にもすすめたい本の紹介です。友達がどんな本に感銘を受けたのか、どんな本を推薦しているのか、一度に見られるチャンスです。中学部通信でも、順次掲載する予定です。


運動会の写真から(裏方編)
(省略)


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