はじめまして

 今度、中学2年の担任になりました奥田一広です。生徒たちとは12日の代講で会いましたが、今週から正式にやらせていただくことになりました。
 授業は、3年の特別国語と1〜3年の社会を担当します。ニューヨークに来てからちょうど10年になりますが、これまで、外国人に日本語を教える仕事をしていました。
 ことばの後ろには社会がくっついています。よく言われることですが、英語では、米(こめ)も籾(もみ)も稲(いね)も早苗(さなえ)もご飯もライスもみんな「RICE」です。ところが、「肉」は英語ではいろいろな単語がありますが、それを言うのに日本語では「なんの肉」(牛肉、馬肉、豚肉、羊肉)と、ことばを足して言うしかありません。しかも「ニク」は音読みですから漢語で、いにしえのやまとことばには無かった言葉です。
日本語では「米」がくわしくて、英語では「肉」がくわしいのです。この違いは、歴史・地理・文化など、社会的な環境によると言われています。
 アメリカ文化と日本文化という多文化の中でがんばっている生徒のみんなのために、「RICEの目」と、「米・籾・稲・ご飯・ライス‥の目」を精一杯はたらかせて、努力していきたいと思います。どうぞ、よろしく。
(写真上は五円玉にえがかれている稲。下は「自由の女神」)



<今週の学習と宿題>
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