ヨンさま


 東京都内の公立中学校6校の生徒を対象に去年実施した、漢字テストの結果が公表されました。平均は百点満点で27.8点。「10点〜20点未満」が22.2%と最も多く、30点未満の生徒が全体の61.2%。こんなにも書けなくなっているのです。
 書けないと使わない、使わないと分からなくなるのがことばです。それに最近では、早くから英語を教えようとしているようですから、日本語は、ますますあぶない。特に、自然科学は「英語でいける」ので、国語に科学用語の無い途上国なみに、授業も教科書も英語になるかもしれません。そうなると、科学は一部の人だけのものになり、日常生活から科学的な思考法がなくなるおそれさえあります。
 だいぶ下火になりましたが、「ヨンさま」。漢字で書くと「蠔勇俊」、勇気のあるすぐれた人。そんないい名前なのに、「ヨンジュン」では何もわかりません。せっかくの「勇俊」という意味のある視覚情報を使わず、音声情報でしかないカタカナだけ、というのは、この高度情報化時代・資源節約時代に原稿用紙を5コマも使って『もったいない』とは思いませんか。
 日本の科学を救うのは君の漢字力です。
(写真は「冬のソナタ」から。相手役のチェジウは「崔智友」、これもいい名前ですね。)


<今週の学習と宿題>
(省略)

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