ライト兄弟


 先週(6月24日)、航空レクチャーがあり、飛行機がどうして飛ぶか、飛行機の歴史などの勉強をしました。難しいことをやさしく話してくださる先生のお話を聞きながら、ふと「ライト兄弟は英語を話したから飛行機を飛ばせたのではないか。」と、思いました。
 日本語は物の「とびかた」には、すこぶるいいかげんで、鳥も、木の葉も、矢も、馬も、かえるも、清水の舞台も、みんな「とぶ」で済ませてしまいます。ところが英語では、ぱっと見た単語だけでも、fly, blew, dart, jump, hop, skip, leap, splash, spatterがあげられます。使い方の重なる単語に、日本語では「はねる」があります。漢字の「飛、跳、翔」などで使い分けるという方法もありますが、限度があり、「鳥のように」「風に吹かれて」「矢のように」「ぴょんぴょんと」「片足で」などのことばで補うしかありません。
 ライト兄弟は、「鳥のように」空を飛ぶためには、浮かぶだけではなく、自分の思い通りに「飛ばす」ことが「飛ぶ」ことなんだと気づきました。二人の本業は自転車屋でした。自転車は、ハンドルと姿勢とこぎ方を調節していれば、倒れそうになっても、いつまでも走り続けることができることを知っていたのです。そして、地道な実験のすえ、調節できる装置を付けた翼(つばさ)を完成させました。付けた名前は「Flyer」でした。「Blower」でも「Darter」でも「Jumper」でも「Hopper」でもなく、意思を持って飛び続ける「Flyer」でなければならなかったのです。
 この「意思を持って飛ぶ」ことを日本語では「飛行」といい、その機械を「飛行機」といいます。
ライト兄弟はなぜ飛べたのか―紙飛行機で知る成功のひみつ (やさしい科学)(上の絵は子供未来財団)


<今日の学習と夏休みの宿題>
(省略)

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