読書感想文、今からならこう書く


 夏休みは、さっさと宿題を済(す)ませて、のびのび遊ぶのが正しいすごし方ですが、もし、読書感想文をまだ書いていなかったら、こうしたらすぐに書けます。
 「読書感想文」とは、読書の感想の「文」なので、いちばん大事なのは、良い文を書くことです。中学生の良い文とは、短い文です。一つの文の長さをできるだけ短くしましょう。つぎに正しい文法で書くようにしましょう。文法は君の体の中にありますから、下書きを何度も読み直して、少しでも「おかしい」と思ったところを直していけばいいです。
 「感想」ですが、感想は「あらすじ」ではありません。印象に残った所を書いて、自分の身近なエピソード(経験)に結び付けて、どうしてそこが印象に残ったのか書きます。たくさん書くより、2・3ヵ所にしぼったほうがいいでしょう。1カ所しかなかったらそこだけにして、エピソードでふくらませます。特になかったら、書き出しと話の結末が印象に残った事にします。
 問題の「読書」ですが、今からじっくりと長編を読むわけにいかないので、「こんないい本を読んでいるのか」と思われるような、1日で読めるほどの長さのものを選んでください。すぐに読み終えるような短いものは、かえって感想文を書きにくいので、少し時間がかかるものがよい。
 書く前に、大きい紙かノートに①書き出し、②印象に残った所、③感想、④まとめの表を作ります。規定の2000字とは原稿用紙5まいですから、4まい以上になるように、「書くこと」を表に埋めていきます。足りなかったらエピソードをふくらませます。しあげは、「いい生徒だな」と思わせるように、優等生風にまとめてください。「〜思う、思った」ばかりがめだったら、「なのだ、だろう、考えられる、ではないだろうか、という印象を受けた」など、変化をつけます。だいたい埋まったら、下書きをします。題は「(本の題名)を読んで」にします。
 清書はラブレターを書くつもりで、原稿用紙にていねいに手書きして、できあがりです。
(絵はわたなべふみさん提供)→http://www.fumira.jp/


<夏休みの宿題>
(省略)

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