高野槙

 歴史の時間に習いましたが、平安時代の初め、遣唐使船によって、2人の僧が、密教という新しい仏教を日本に持ちこみました。そのうち、最澄のほうの天台宗比叡山延暦寺を中心に発展します。一方の空海は都から離れた紀州高野山金剛峯寺を開いて、真言宗が発展します。
 仏前には花をそなえますが、真言宗では空海(弘法大師、こうぼうだいし)がやり始めたからというので、高野槙(こうやまき)をそなえることが多いようです。高野槙高野山に自生する地味な針葉樹です。山の中で、たいした特産物のない高野山で「おみやげ」といえば、高野槙の枝(えだ)や苗木(なえぎ)になってきます。
 そんな高野槙が急にブレークしました。41年ぶりの皇位継承者、悠仁(ひさひと)親王秋篠宮家にお生まれになり、おしるし高野槙になったのです。日本のテレビを見ると、高野山の僧や高野槙屋まで引っ張り出されて、「光栄です」などとしゃべっています。
 「ジミなこと」でも、いつ急に脚光を浴びるかもしれないから‥、という見本のようなできごとが今、みんなの目の前でおこっています。
(写真は「第15回国際植物科学会議記念切手」に描かれたコウヤマキ


スキーキャンプ説明会
来週9月23日(土)午前9時半〜10時(ポートワシントン校体育館)
興味のある保護者のかた、是非ご出席ください。内部生受付優先期間は9月30日まで。


<今週の学習と宿題>
(省略)