中国のマークが付いたプラモデル


 アメリカのカーチスP40戦闘機は色やマークがいろいろたのしめる人気のプラモデルです。アメリカの星のマーク以外では、中国国民党の太陽のマークをつけた「フライングタイガース」(写真)が有名で、ラジコン模型も売られています。
 昭和16年(1941)4月15日、ルーズベルト大統領は、1937年から中国国民党軍で軍事顧問をしているクレア=シェンノート大佐の義勇軍に志願するよう、アメリカ全軍に公告しました。たちまち、パイロットと地上要員、約300人が集まり、100機のP40がそろいました。こうして米国軍人航空隊「フライイングタイガース」が誕生し、中国南部や東南アジアで日本軍と戦いました。つぎの年にアメリカ軍に編入されるまで、115機の日本機を落としたといいます。
 8ヵ月後の12月8日(アメリカ時間7日)、日本軍はマレー半島東海岸、イギリス領コタバルなどに上陸して、シンガポールをめざしました。太平洋戦争のはじまりです。その朝、警戒中のアメリカ軍艦がハワイのオアフ島沖で日本の小型潜水艇を発見して攻撃。浜に乗り上げた1せきをのぞく4せきを沈め、海の戦いも始まりました。
 プラモデルをやっていない人がよく言う「真珠湾パールハーバー)の奇襲攻撃」とは、それから数時間あとに行われた、ハワイ・フィリピン・香港の米英軍基地に対する攻撃の一部をとって言うようです。
 シェンノートは少将に昇進し、戦後、切手にもなっています。
カーチスP-40ウォーホーク



<今週の学習と宿題>

(省略)