生徒は作文で、保護者は川柳で
育英ポートワシントン校
華盛頓港中学一二三年新聞 題字SK
平成19年(2007)5月27日(日)号
●母の大切さ 三年 TY
僕は最近、とてもひどい事をしてしまっている。それは、僕の母の大切さと親切さを忘れてしまうことだ。母がいないと僕は生きていけないと思う。この世に生きている人々全員には母がいる。そしてその中のほとんどの人が自分の母親に育てられている。僕もその中の一人だ。僕のお母さんは、毎日、とてもおいしい料理を作ってくれ、僕が行きたい場所へわざわざ車で送ってくれる。そして、なんといっても僕を支えてくれる。お母さんが僕に伝えてくれる毎日の一言で僕は生きていくのだと思う。
こんなにも大切なお母さんの一言を僕は最近、無視してしまった。これはとてもひどいことだ。それで、今年の母の日からは、いつまでもお母さんのことを聞いて、大切にしていきたい。
この世に生きている人々全員も、自分の母を大切に守ることが必要だと思う。
●どうぞよろしく 一年 MS
僕の名前はMSです。好きな食べ物はスパゲッティー、好きなスポーツは何でも好きで、すきな教科は国語です。僕は横浜で生まれて、イタリアに行き、日本に帰って、そして去年、アメリカに来ました。
●新たなる歩み 二年 SH
僕は歩く
見たこともない花や草に囲まれて
僕は歩く
鳥の歌声や
風に流されて聴こえる草笛の音を聞きながら
そして僕はまた、緑になった世界で一歩踏み出す
●春 一年 DO
春とは
雪が解け
花が咲き
全てが生き返る
木の葉が出てくる
桜のにおいがする
夏の暖かさを少し感じる
小さい動物達の声が聞こえる
おいしい桜もちの味
誕生日と入学式を思い出す
それが春
●中学二年になって 二年 YI
この春、私は中学二年になりました。
と、文にしてみたが、実感がない。自分の周りの世界が進んでいるのに、一人でけ、ボーっとしている気がする。人間、目標があった方ががんばれるだろうし、楽しく生きられると思う。「中二になった」のだから、少し考えてみたいと思う。
目標その一。できる限り、正直者でいる。「正直者は莫迦を見るんだ。」「だから莫迦はかっこいいんだよ。」(しにがみのバラッド「ビー玉と太陽光線のかなた」作、ハセガワケイスケ)私はかっこいいから正直者になりたいのではなく、他人も自分も傷つけたくないからー正直者でいたい。
目標その二。好きな本のシリーズをすべて集める。主に電撃文庫スニーカー文庫の本をそろえる。(ブラックジャックも)
目標その三。.将来、そして夢のことを考える。私は今十三歳だから、「子供」でいられるのも後少しだ。泣き虫な私はすごく悲しくなってきた。「大人」になると言っても、人生が終わるのではないーが、少し怖い。
私にはちょっとした夢がある。街かどに小さな本屋を開くことだ。楽しそうだと思う。簡単ではないだろうな、と今はぼんやりとしたイメージしかないが、時間が過ぎる中で少しずつ見えてくるーと思う。(絵本作家もいいんじゃないか?とも思う。もう少し考えてみよう。)
わたしの「この」人生は一度きり。八十、九十年しか生きられない中で、やりたい事をやらなければ損だと思う。
目標その四。私は私なりにがんばる。なにもかも、やってみなくちゃ分からない。
●お父さん、お母さんは‥‥??
受験生 一男去って また次男
かけすてを 覚悟で払う 教育費
(「サラリーマン川柳」入選作より。絵は農林水産省統計)