文集、科学授業、百人一首
育英ポートワシントン校
華盛頓港中学一年新聞☆中学部通信から 題字RN
平成20年(2008)1月12日(土)号
●文集
3学期になると、学年末はもう目の前です。今年も恒例の文集を作ります。今までは中学部と小学部は別々でしたが、今年は、小中学部で1冊になります。作成要領は別紙のプリントを見てください。原稿しめきりは1月26日(土)です。これから2週間あります。大人への道を歩み始めた、二度と無い「今年の自分」を記録しておきましょう。そして、みんなでよく相談して、すばらしい文学全集にしていきましょう。
●科学の授業
今週から次の予定で科学の授業があります。詳しくは担当のTF先生からお知らせがありますが、予習として、授業の前に必ず教科書を読んでくるように、してください。
学年 | 第1分野 | 第2分野 |
---|---|---|
中学1年 | 1月12日 | 1月19日 |
中学2年 | 1月26日 | 2月 2日 |
中学3年 | 2月 9日 | 2月16日 |
●百人一首
来週、百人一首の書初めとかるた大会があります。
持ち物‥
- お手本
- 2B以上(4B、6Bなど)の柔らかい鉛筆(削っておくこと)
- 赤鉛筆または赤ボールペン
●生徒作品
●俳句 一年 DO
自転車 夏の暑い日 乗っていく
●夏の詩 三年 MM
青い空が
広く広く
白い雲が
長く大きく
青い海が
深く深く
夏の空が海を青く染め
夏の雲が海を白く染め上げる
深く広く大きい海は
日に当たって
きらきらして
マリンブルーに染まる
深い海も広い海も
全て染まりゆく
空と雲の色に
●どうなの日本人 二年 YK
ある一つの国に住んだことが無いとあまり思わないのだが、他国に出向いて見れば、民族は他の民族に対して何らかの共通のイメージを持っている事が良く分かる。アメリカではこれをステレオタイプと言うが、そこで、今回は僕がよく聞くアメリカ人の日本人観をまとめてみようと思う。
まず、第一に耳にする事は「日本人は全てにおいて優秀である。」といううわさ。これはアメリカにおいて日本は昔から教育大国である事や、日本製の工業製品がたいへん優れている事が知られているからであろう。僕が小学4年生の頃にアメリカの現地校では九九の学習を受けた。問題は百問ぐらいであったであろうか。(十、十一、十二の段も含む)。そこで、アメリカ人から、僕の問題の解く速さに驚かれた。他の生徒が苦戦している中で、「九九」を知っていた僕だけが約二分以下で終了した。数学において九九を習わない欧米人は明らかに不利であろう。「日本人は毎日すしを食べている。」と思っている米国人は結構多い。日本食で思い付く物と言ったら、みそ汁とご飯ぐらいであろうから、この事は私にとって衝撃的ではなかった。しかしスーパーで普通に寿司が売られているほど、日本食の知名度は高いはずなのに、どうしてすしなのだろう。最後は「日本人はアニメに対して深い思い入れがある。」という思い込みだ。日本アニメはアメリカ人にも好評で、ポケモンなども大ヒットした。テレビでも新しい日本アニメが放送されている。この人気の中でアメリカ人は、日本人の全ての年齢層においてアニメは同じように視聴者がいると考えているのだ。
では、アメリカ人のこのステレオタイプは正しいだろうか。まず、全国一斉学力テストの結果に出ているように、日本人学生の学力低下は著しく、このままでは日本企業は優秀な人材の確保競争さえ出来なくなるかもしれない。しかも今、教育に力を入れている韓国、中国、インドなどにどんどんあらゆる分野で追い抜かれていくであろう。これから和食を寿司だけでなく、もっと紹介していくべきである。私は一度学校でお好み焼きを作ったことがある。大好評ではなかったが、寿司が和食のすべてではないという事は覚えてもらえたであろう。一口に「アニメ」といっても多種多様であり、小さな子供向け、ティーン向けもあれば大人をも感動させる長編映画作品、さらにごく一部の層だけをねらった「オタクアニメ」など、これだけである。だから日本人が全てアニメ好きという事は決して特別ではない。ただ、発信元が日本だっただけの話だ。
日本人というカテゴリーの中にいる私達は、まとめると世界からは好印象である。これからも日本人として恥じないよう生きていこう。
(絵は長野県泰阜村立泰阜北小学校)