書初作品集

記念切手

育英ポートワシントン校
華盛頓港中学一年新聞 題字 AY
平成20年(2008)1月27日(日)号


書初作品展
 心に残るこの一首(百人一首から)


KA 世の中は 常にもがもな 渚こぐ あまの小船の 綱手かなしも
KU 夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいずこに 月やどるらむ
DO 風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけてものを 思うころかな
JK 忘れじの 行く末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな
SK 君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ
ES 花の色は うつりにけりな いたずらに わが身世にふる ながめせしまに
MS 夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ
RN たち別れ いなばの山の 峰に生える まつとし聞かば 今帰り来む
SN これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関
YM 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり
KY 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ
(作品省略)
 絵は狩野探幽筆「藤原定家」(「新古今和歌集八百年記念切手」より)