くいだおれ

 今週のはじめ、大阪道頓堀(どうとんぼり)の「くいだおれ」食堂(写真)が閉店するというニュースが飛びこんできました。
 「くいだおれ」は「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」(きょうのきだおれ、おおさかのくいだおれ)という言葉から来ています。京都の人は着るものに、大阪の人は食べるものにお金を使うという意味です。
 このことばは、江戸時代の浮世草子(うきよぞうし)『元禄曾我物語(げんろくそがものがたり)』に「京は着てはて、大坂は喰(く)うてはてる」と出ているそうです。江戸時代も5代将軍、徳川綱吉のころになると、世の中が落ちついて、都市の商人に富が集まります。「浮世草子」というのは、今でいう「大衆小説」です。大衆に売るものですから、読む人がいなければ成り立ちません。商店での出世は読み書きの能力が大きく影響したので、町人は小さいころから寺子屋にかよって、「読み書きそろばん」を勉強しました。浮世草子の読者はそんな名も無い人たちでした。
 多くの人に読んでもらうため、作者は、どんなものが読まれるかを考え、売れるための工夫をしなければなりません。読者は、本を買うだけの経済力が必要ですが、貸本屋(かしほんや)に行けば、安く本が読めました。買う人が多いほど物は安く売ることができるので、大量の紙と早くきれいに印刷する技術もなくてはなりません。江戸時代、大阪には全国の物品とともに、日本中の技術と風俗が持ちこまれ、都市の文化が形成されました。そんな都市の総合力によって「大阪のくいだおれ」が生まれたのです。
 いつまでもそこにあり続けると思っていたものが無くなるという現実、これが社会の動きです。
 新学期は始まったばかりです。二度ともどらない一日一日を大切に過ごしたいと思います。
(写真は「広島焼き専門店陽風み」から)



新入生歓迎ドッジボール大会チーム表
 Aチーム(○○名)キャプテン SH
  中三‥中二‥中一‥(生徒氏名省略)
 Bチーム(○○名)キャプテン YK
  中三‥中二‥中一‥(生徒氏名省略)


「はじめまして」交流会
 今年の中学部は一年○○名、二年○○名、三年○○名で、合計○○名になりました。今年度はじめの4月5日、入学式と始業式がすみ、各クラスで昼食のあと、中学生は中三の教室に全員が集まりました。そこで初めての中学部全体の活動、交流会がありました。
 交流会は生徒会長に選ばれたYK君の司会で進められました。はじめにホームルームで各学年から選ばれた委員長が紹介されました。続いて、それぞれが自己紹介をしました。自己紹介では、勉強や学校のことだけではなく、「好きなもの」や「好きなこと」も発表し、だんだん初めてとは思えないような親しい雰囲気が生まれてきました。続いて担任、教科担当、ディレクターの自己紹介がありました。
 生徒会の最初の活動として「新入生歓迎ドッジボール大会」が計画されていますが、交流会の最後にドッジボールのチーム分けも行われました。
 生徒会長、委員長に選ばれたのは、次の人たちです。みんなで盛り上げて、充実した学校生活を送りましょう。

中三 中二 中一
生徒会長委員長 YK 委員長 KY 委員長 HU
副委員長 IT 副委員長 KA 副委員長 未定


入学式より
 4月5日、入園入学式がオーディトリアム(講堂)で行われ、HUさんは、新中学1年生を代表して、次のような「ちかいの言葉」を述べました。
ちかいの言葉
 今日、私たちは中学部の生徒として新しいスタートを切りました。
 中学部になると、小学部の時と比べ、学習内容が複雑になり、大変なことが多いと思います。特に、学年が上がると現地校では宿題の量も増え、スポーツや音楽など放課後の活動も忙しくなります。けれども今まで学んだことを生かして、時間の使い方を工夫し、育英の勉強と両立できるようにがんばりたいとおもいます。
 また、中学部のさまざまな行事や活動を通して、たくさんのことを吸収し、共に助け合いはげまし合い、高め合っていくことのできる仲間を増やしていきたいです。
 今日こうして入学式をむかえることができたのは、友達や先生方、そして毎週送りむかえをしてくれるお父さん、お母さんのおかげです。これからも、温かく私達のことを見守ってください。
 週に一度しかないサタデースクールだからこそ何事にも意欲的に取り組み、健康管理に気をつけながら、有意義な学校生活を送りたいと思います。
   平成二十年四月五日   中学一年生代表 HU 


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