たし算、わかるかな?

 足し算です。1から100までの数字を全部足すといくつになるでしょうか。ガウス(Johann Carl Friedrich Gauss)という人は小学校でこの問題を出された時、すぐに答えを出したそうです。6年以上も前から足し算を習っているみんなはどうでしょうか。
 ガウスは19世紀はじめのドイツの数学者で、現在の数学・天文学・物理学に大きな影響を与えました。サタデースクールは土曜日だけの学校ですから、どんなに素晴らしい作品でも校内での掲示は一日だけになります。そこで、スチールのロッカーなどに作品をとめるのに活躍するのが磁石ですが、その磁石の強さを表す単位「ガウス」はこの数学者の名前から来ています。
 磁石は、鉄の棒に銅線をまきつけ、銅線に電気を通してもできますね。小学校の理科で作る電磁石です。その電磁石を使って電信機を作ったのがモールス(Samuel Finley Breese Morse)です。
 モールスはボストン生まれの画家で、協力者にも恵まれました。技術指導は、ヘンリー(Joseph Henry)にしてもらいました。ヘンリーは、電気が通ると磁気が生まれること(電磁誘導)を発見し、遠くまで電気信号を伝えるのに欠かせない継電器(リレー)を発明した人です。ほかに二人の共同開発者がいましたが、そのうちの一人の父親の工場が開発場所になりました。モールスたちは言葉を符号に置きかえる「モールス符号」も作って、電信機による通信に成功しました。電信は、情報の伝達速度と量を飛躍的に高め、その後の世界を変えていきました。ニュージャージー州モーリスタウン(Morristown)には、今もモールスたちの開発工場がそのまま残されています。
 モールスは1791年4月27日、ガウスは1777年4月30日が誕生日です。ともに来週です。

モールス通信【ゆうパケ】

ガウスの1万倍の「テスラ」で表すことがある。



育英オリンピック(4月19日)
 1200メートル走が行われました。1位は中一のWK君(写真)、記録は4分21秒でした。


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