「はい」は首を横に振る。「いいえ」は‥?

 25日に最終日の千秋楽(せんしゅうらく)を迎えた大相撲(おおずもう)五月場所で、ブルガリア出身の琴欧洲(ことおうしゅう)が優勝しました。
 ブルガリアは去年、ヨーロッパ連合(EU)に加盟したばかりの元社会主義国ですが、「はい」と「いいえ」が日本と反対の動作をすることでも知られています。「はい」は首を横に振り、「いいえ」は首を縦に振るのがブルガリア流です。ところが最近、ブルガリア国内で、ヨーロッパ連合の他の国にならって、首振りを「国際基準」に改めようとする動きがあるといいます。私的には、「人さし指で鼻を指す」『私』や「手のひらを下にして、空気をかき寄せるように手首を振る」『来て』などの日本の動作と共に、貴重な人類の財産だと思いますが‥‥。
 みんなが住んでいるアメリカでは、首振りの意味は日本とほぼ同じでも、英語の「Yes」「No」は、日本語の「はい」と「いいえ」とはまったく違う基準で使われていることは、分かりますね。日本語では、「これはあなたのではありませんか。」と聞かれたら、「はい、私のじゃありません。」「いいえ、私のです。」などと答えます。否定疑問文の答では、「はい」と「いいえ」が「Yes」「No」と反対になります。でも、いつでも反対かというと、そうでもありません。「食事に行きましょうか。」と聞かれても、「食事に行きませんか。」と聞かれても、「はい、行きましょう」や「いいえ、ちょっと‥。」などと答えて、「*いいえ、行きましょう。」などと言わないのが普通です。この使い分けを理解できずに、「日本語は論理的ではない」などと言って、無知をさらしている人もいます。
 「はい」と「いいえ」だけでも、これだけ違う日本とアメリカとブルガリア。世界は広いです。世界は、多文化の中で毎日を過ごして、感覚を磨いているみんなの活躍を待っています。
 ところで、ブルガリアでも、「ね、うし、とら、‥‥」の十二支を使っています。ただし、「ね、うし」の次は「ねこ」だそうです。昭和58年(1983)生まれの琴欧洲亥年(いどし)です。
(写真は国技館限定販売の琴欧洲の首振り人形。腕を動かすとブルガリア流の「はい」をする。)


♪夏の集いの話し合い♪
 5月17日、中三の教室で中学部の生徒会が行われ、6月30日の「夏の集い」について話し合われました。夏の集いでは、去年と同様、学年からの出し物と西瓜(すいか)割りが行われる予定ですが、中学部としては、何か全体で一つの出し物をすることになりました。いろいろな意見が出ましたが、リコーダーを持っている人が比較的多数いることが分かり、今年はリコーダーの合奏をすることになりました。



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