ごろんぼずいか
子供の悪口に「あほぼけなんきんかぼちゃ」というのがありました。「なんきん」も「かぼちゃ」も大きく見えても中が空っぽの、同じ野菜の別の言い方です。かぼちゃは英語ではパンプキン(pumpkin)ですが、「中身が無いのに、からいばりするやつ」という悪口にも使うようです。この、日本でもアメリカでもあまりいいように言われない、かぼちゃに目と口の形に穴を開けたジャックランタンはハロウィーンに欠かせません。
日本ではかぼちゃに穴を開けておもちゃにすることはありませんが、西瓜(すいか)でジャックランタンのような「とうろん(灯籠)」を作るあそびがあります。
農家では食べごろの形になった西瓜から出荷しますが、出荷できない、できのわるい西瓜は、畑や作業場・物置にごろごろころがっているだけの「ごろんぼずいか」になります。「わるい」と言っても、たいていは見かけだけで、味は「いい」西瓜と変りません。むしろ、いい西瓜は店にならぶ時が一番おいしくなるように、完熟する前にとるので、「大きくなってくれるのでは‥」と思いながら待って畑で完熟してしまった「ごろんぼ」のほうがおいしいくらいです。
西瓜のとうろんは、この「ごろんぼ」を使います。側面に丸い穴を開けて、この穴からスプーンで中身(なかみ)をすくって食べます。赤いところが無くなったら、丸い穴の反対側に目や口を開けて怪物の顔を作ります。底からくぎをさして、とがった先を穴の中に出します。夜になって、このくぎにろうそくを立てると、すいかのとうろんの出来上がりです。
出荷された「いい」西瓜は、食べた後、皮は捨てられるか、せいぜい畑のこやしになるまでですが、できのわるい「ごろんぼ」はぜいたくな食べ方をした後、「とうろん」で夏の一夜(ひとよ)、子供を楽しませてくれます。いい西瓜だけが西瓜ではありません。
(「灯籠」は国語では「とうろう」と読みます。絵はイラスト素材パラダイス)
●今日の時間割
個人面談のため、授業科目に変更があります。来週は通常どおりです。
時限 | 時間 | 中一 | 中二 | 中三 |
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1・2時間目 | 9:20-10:50 | 社会 | 社会・国語 | 数学 |
3・4時間目 | 11:10-12:40 | 社会 | 社会・国語 | 数学 |
5・6時間目 | 1:20- 2:50 | 数学 | 数学 | 社会・特別国語 |
●今週の宿題
(省略)
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