来週はお休みです

 みんなは中一の地理の時間、岩手県の遠野でたくさんの物語が語りつがれていることを習いました。そのことを世間に知らせた柳田國男(やなぎたくにお)は日本人の日常生活を丹念にしらべた人です。そして、日本人は毎日を「ハレ」()と「ケ」()に分けて過ごしている、と発表しました。
 「ハレの日」とは、お祭りや行事などがある特別な日です。お祭りには、ふだん神社に鎮(しず)まっている神様がおみこしに乗って外に出たりします。食べ物や着る物もふだんと違うものになります。お祝い事には赤飯、お正月にはおせち料理や餅(もち)などを用意します。ハレの日に着るから「はれぎ」で、一生に一度の見せどころですから「晴れ舞台」です。
 「ケ」は普段の日で、地道(じみち)な日々のくりかえしがあるだけです。人は、この平凡な日常を過ごせることが何よりの幸せで、この日が続いてこそ、めぐって来る特別な日を「ハレの日」として迎えることができます。「けがれ」や「けが」は「ケ」が枯(か)れたり欠けたりして、日常生活ができなくなることだと言います。
 来週の土曜日は26日(木)の感謝祭(Thanks Giving Day)から続く連休で、授業がありません。この休暇が終わると、クリスマス・お正月に向かって、かけ足で時間が過ぎて行きますが、浮き足立ってはいけません。「ハレ」の日を晴れ晴れと迎えるためにも、毎日を普段どおりに地道に過ごしましょう。
(絵はタカミコーポレーション)



今週の宿題
 (省略)


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