大目に見てほしい

 1月も末になると、復習・試験という授業が多くなり、先生は成績を出す準備を始めます。そんな先生のほうも学年末には「アンケート」という形で一年間の成績が出されます。生徒も先生も成績を付けられるほうの願いはただ一つ、「大目(おおめ)に見てほしい」です。
 日本の伝統的な重さの基準は「匁(もんめ)」で、銭(ぜに)1まいの重さでした。メートル法では3.75グラムです。匁は今もあちこちで使われ、身近なところでは5円玉1まいの重さが1匁です。宝石の単位はカラット(1/5グラム)ですが、真珠は「momme」で表すのが国際ルールです。これは、明治29年(1896)1月27日、御木本幸吉(みきもとこうきち)が世界ではじめて真珠の養殖に成功し、世界に真珠を広めたのに敬意を表して、日本の「匁」を採用したからです。
 長さや重さの基準を決めるのは国の重要なしごとで、日本はメートル法アメリカはヤード・ポンドが基準です。近代までの中国の重さの単位は「斤(きん)」でしたが、国がかわるたびに「1斤」の重さが変わりました。日本ではそのつど、違う重さの「斤」を受け入れたので、量(はか)る物によっていろいろな重さの「斤」ができました。ふつう「1斤」といえば160匁ですが、200匁の1斤もありました。区別する時は160匁のほうを「唐目(からめ)」、200匁のほうを「大目(おおめ)」といいました。そこから「大目に見る」ということばが生まれたそうです。年貢米(税)をおさめる時、唐目の160匁しか無くても、200匁の「大目に見てやる」というやさしい役人がいた?という話も伝わっています。
 「大目に見る」は、「穀物を選別する時、細かい篩(ふるい)にかけると厳(きび)しく仕分けられるが、大目のふるいでは少々のことは通過して許ししまう」ところから来ているという説もあります。「どちらが本当か。」ときびしく言わずに、こちらも大目に見たいものですが、いかがでしょうか。
(写真は江戸時代の一文銭「寛永通宝」‥大和文庫から)


今日の時間割 
 今日の書初めとカルタ大会は次の時間割で行われます。

 時間割   時間  中一   中二   中三
1・2時間目  9:20-10:50  社会  国語  数学
3・4時間目 11:10-12:40  数学  社会  国語
    昼休み      
 特別活動  1:20- 1:50  書初め  中2中3 教室
   1:55- 2:40  カルタ 大会  →表彰
   2:50- 3:00  終わり の会 各教室

今週の宿題
 (省略)


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