母の日

来週5月13日(土)、学級懇談会があります。母の日の前日です。皆さんのご両親が、皆さんのために学校に来てくれます。
 私の母は、悲しいことがあると、よく、近所の饅頭(まんじゅう)屋におぶって連れて行ってくれました。このごろだと、かしわもちがガラスケースに並んでいました。
 家の前の道を北に行くと、終点が奈良の興福寺の52段の石段ですが、その西側に「林(りん)神社」という小さな社(やしろ)があります。まつっているのは、饅頭の神様、林浄因(りんじょういん)。正平4年(1349)に、今の林神社の付近に移り住んだ宋の人で、足利義政の時、初めてあん入りのまんじゅうを作った人です。
 足をのばして尼辻(あまがつじ)まで行くと、唐招提寺の西側に垂仁(すいにん)天皇の御陵があり、となりに田道間守(たじまもり)の墓があります。
 『日本書紀』にはこんなことが書いてあります。「田道間守は西暦61年ごろ垂仁天皇の命(めい)により、常世国(とこよのくに)へ不老不死のくだもの、非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)をさがしに行きました。10年後、やっと見つけて持って帰りましたが、すでに垂仁天皇は亡くなっていました。田道間守は御陵に非時香菓をそなえて約束をはたしましたが、悲しみのあまり、その場で絶食して亡くなってしまいました。」
 「非時香菓」は柑橘(かんきつ)類で、日本のみかんの元の木になり、「菓子」ということばもこの話から生まれたとも伝わっています。
 垂仁天皇の御陵(左)と田道間守の墓


<今日の学習と宿題>
(省略)

(絵はkuro.boo.さん)

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