漢力検定?

 ある人に「漢力検定」というのがあると教えてもらいました。漢字能力検定試験のことかな、と調べてみたら、「漢力講座」「漢力予備校」「漢力実践編」とあり、「漢列伝」まで来て、「どこか違う」と気が付くまで、しばらくかかりました。よく見ると、やっているのは「日本自転車振興会」。「漢力」には小さく「おとこぢから」とふりがなが振ってありました。
 「硬骨漢」や「熱血漢」の「漢」は「おとこ」ですから、「漢力」を「おとこぢから」と読んでも許されるのかもしれません。かつて、ひらがなは「おんなで(女手)」とよばれていました。男はもっぱら漢字を書いていたので、やはり、「漢」は「おとこ」なのでしょう。平安時代の『土佐日記』は、紀貫之(きのつらゆき)という男の人が「男もすなる日記といふものを女もしてみむとてするなり」と、女のふりをして、ひらがなで書いた旅行記です。
 それにしても「漢力」とは紛らわしい書き方ですが、それも、漢字というおもしろい文字を日本語が取り入れたために楽しめるあそびでしょう。
 ところで、僕の漢力検定の成績ですが、210ポイント(自在タイプ2。心70、技70、体70)と出ました。先生からのコメントは「真の漢力にはまだ及ばないものの、努力しだいでは大きく飛躍する可能性を秘めているだろう。‥(中略)‥真の漢同士が戦う競輪(けいりん)でさらに漢力を鍛え、精進せよ。」でした。希望が持てます。


<今週の学習と宿題>
 (省略)


保護者の皆様へ
 早めに1学期を終わられる方、お知らせください
 体験入学・一時帰国等で、1学期最終日(6月30日)まで授業が受けられない方、現在、お知らせいただいている方もいらっしゃいますが、まだの方、早めにお知らせください。また、体験入学で、育英からの推薦書等、必要な方も遠慮なく申し出てください。