バイリンガル

 22日、育英の生徒とお母さんにばったり会いました。「家庭でバイリンガルを育てる」というレクチャーに出た帰り道でした。あの生徒のバイリンガルはどうかな、と一人一人、顔を思い浮かべながら考えていた時、ちょうどその人に会ったので、少々うろたえました。
 みんなはバイリンガルです。使っている時間や中身の差はあっても、日本語も英語も、無くてはならない言葉としてしっかりと生活に組みこまれています。
 バイリガルというと、英語も日本語もできて、いいように思われていますが、二つの言葉がじゃましあって、どちらも年齢にあった発達ができない場合もあります。ほんの3、40年前まではこの点が心配されて、「バイリンガル」といえば、アメリカでも、言葉おくれや智恵おくれとおなじように思われていたのです。その後、二つの言葉を使う子供は、言葉が一つだけの子供より、いいところがたくさんあることが分かってきました。それは、

  • 1、創造性にとんでいる。‥だれもやっていないことを、どんどんやろうとしていますか。
  • 2、コミュニケーションの範囲が広い。‥言葉が多いぶん、知る範囲が広がっていますか。
  • 3、他人の意見や行動に対する寛容さ。人種差別が無い。‥だれとでも仲良くできますか。
  • 4、経済的利点、キャリアにつながる。‥バイリンガルって、将来、お金になるんです。

などです。
 もし、最後の4番だけを考えて、バイリンガルを続けようとしていたら、もったいないことです。1も2も3も生かして、バイリンガル生活を楽しんではいかがでしょうか。
(絵はFPにゅうす)


<夏休みの宿題>
(省略)