キログラム原器

 ものさしの長さを測(はか)ったことがありますか。長さはものさし「で」測るもので、ものさし「を」測ることはまずありません。ところが、世の中には「ものさしの長さを測る人」がいます。
 一辺が1メートルの立方体の水の重さが1トンで、その1000分の1が1キログラムというのは小学校の復習です。世界の1キログラムはフランスのパリ郊外のセーブルにある国際度量衡局に保管されてある「キログラム原器」の重さが基準です。世界中の「はかり」はこの「キログラム原器」の重さが1キログラムを示すように作られています。「キログラム原器」は「はかりの基準」、「はかりのはかり」です。ところが、今月初め、「キログラム原器」を量(はか)ったところ、1キログラムより50マイクログラム(μg)軽くなっていたそうです。
 どのようにして量ったのかは書いていませんでしたが、「キログラム原器」が作られたのは明治22年(1889)。化学変化が起こらないように2重にした真空の密閉容器に入れてあるので、軽くなった理由は見当が付かないそうです。この容器は3重に鍵のかかった金庫に入れられているので、だれも手をつけることができません。しかも同じ条件で保存してある複製の方は変化がなかったといいます。
 今日は運動会。普段、「教室で勉強しかやっていない」育英で、グランドに出て、身体を動かし、中学生は小学生・幼稚園児らの世話もします。教室では見られない友達や先生の魅力を発見するチャンスです。キログラム原器なみの大発見があるかも。
(写真はキログラム原器の複製の一つ、「日本キログラム原器」)


<今週の学習と宿題>
(省略)

<運動会中一関係の係>

 ラジオ体操‥KA君、YMさん、SKさんほか。
 用具係(F先生)‥男子。
 決勝係(N先生)‥女子。