ジャンボジェット機

 「努力」と書くのはそんなに難しいことではありませんが、努力し続けることはたいへん難しいことです。僕も精一杯の努力をしたつもりでしたが、その努力をおこたって、いろいろな人に迷惑をかけた一年でした。でも希望は持ち続けています。
 3月8日の修了式から3日たった3月11日は、昭和45年(1970)に747ジャンボジェット機が初めて日本に現れた日でした。常識はずれの大きさに日本中がおどろきました。ジャンボジェットは昭和44年(1969)の初飛行以来、現在まで38年間も作られ続けている世界のベストセラー機ですが、その始まりは落ちこぼれでした。
 1960年代、アメリカ空軍は、大量の兵員と軍事物資を短時間で世界中に送ることのできる大型輸送機を計画しました。それに合格し、採用されたのがロッキード製の「C5A」でした。ボーイング製は敗れて、多額の開発費がむだになってしまいました。落ちこぼれたボーイング製は、「パンアメリカン航空」の注文に応じて世界最大の旅客機に改造されました。それが747ジャンボジェットです。747の最大の特徴である二階席(アッパーデッキ)は機首の出入り口と貨物スペースを確保するための輸送機のデザインです。
 二階席は予想外の好結果を生みます。音速に近い速度で飛ぶ飛行機は、断面積(輪切りにした時の面積)が違いすぎると大きな抵抗が生まれますが、二階席をつけた事によって翼のついていない前の胴体が太くなり、翼のついている後ろの胴体が細くなって、断面積の差が少なくなりました。これで速度が増し、燃料の節約にもなりました。ほかにもいろいろな新しい工夫がとりいれられて、747は世界で最も成功した旅客機の仲間入りをはたしました。
 ジャンボジェットは教えてくれています。最初、満足できる結果を得られなくても心配することはありません。ちょっとした工夫と努力でいくらでも成功できるのです。‥と。
(写真は防衛省政府専用機として使われている747-400)



4月5日(土)入学式・始業式 
 <入園入学式>

 9時30分‥新入生、在校生、会場(オーディトリアム)集合。
 9時45分‥式典開始。
 式後写真撮影(全体と学級)。
 教室に移動‥教科書、副教材配布。授業準備。
 <午前の授業> 特別時間割で授業があります。
 国語、数学、社会の3科目とも、用意をしてください。
 (昼食)
 <午後の授業> 通常の授業があります。
 社会は、歴史・地理とも中一の続きをするので、新しい教科書はありません。