入試のシーズンですが‥

 最近「成人の日」がそのへんの月曜日に変わってから、どうしてその日が祝日なのか分かりにくくなった気がします。もとの1月15日は小正月(こしょうがつ)で、しめ縄を焼いたりする正月行事のしめくくりの日でした。伝統的には、人の年は生まれた時が1歳で、正月が来たらみんないっしょに2歳になります。「あけましておめでとうございます。」の続きは、「いくつになった?」でした。大人は子供の年をたずねて、お年玉を用意してくれました。
 「成人の日」は日本古来の「元服(げんぷく)」にちなみます。江戸時代の元服は、男子で12歳から16歳、女子は結婚したらすぐ(未婚でも20歳までに)髪形や服装を大人のものに変えました。元服は個人の成人のお祝いですから、その子の成長を見て適当な日を選んで行われていました。その中でも、みんな一つ年を取る正月に元服をする事が多かったので、小正月が「成人の日」に選ばれたのだそうです。
 元服は今なら入学試験や就職試験でしょうか。筆記試験で学習成果が試され、面接では、その高校や会社にふさわしい受験生か、人物を見られます。去年、入学試験に、茶髪や眉そり・ピアスをして来た受験生を不合格にした高校がありました。「選考基準に無い事項で不合格にした」と問題になり、その高校の校長が辞めさせられましたが、「入試の時ぐらいはいい子の身なりで行けよ。」と受験生に言ってあげる人が、周囲にいなかったのでしょうか。
 「箸(はし)の持ち方」を入試科目に入れている高校もあります。この高校では「箸の持ち方を入試に導入したのは、そこから子どもたちの生活が見えてくるからです。」と言います。「箸の上げ下ろし」といえば、細かいことまで口やかましく言う人のたとえですが、育英では、生徒の「元服」のために「正しい箸の上げ下ろし」をきちんと言うのが指導方針です。
(絵は山田千登代氏のイラストから)
※箸の持ち方を入試科目に入れている高校→久田学園佐世保女子高校 http://www.hisata-gakuen.com/index.html



おめでとうございます 書初め入賞者
 1月17日に行われた書初め大会の入賞者は次のとおりです。入賞者の作品はナラで展示されています。(NARA JAPANESE FOODS 169A Main St., Port Washington, NY 11050)

  • 金賞 1年 RK君
  • 銀賞 2年 MHさん
  • 銅賞 3年 MTさん


※生徒作品は別項


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