ルーズベルトフィールド

 外国の映画が日本で上映される時、日本向けに「邦題(ほうだい)」が付けられます。たいていは原題の翻訳ですが、まったく違うこともあります。たとえば、007シリーズでは“Dr.No”が「007は殺しの番号」、“From Russia With Love”が「007 危機一発」、“On Her Majesty's Secret Service”が「女王陛下の007」になって、同じシリーズであることも分かるようにしてあります。
 初の大西洋単独無着陸飛行に成功したリンドバーグの物語、『翼よあれが巴里の灯だ』もそんな邦題の一つで、原題は“Spirit of St.Leuis”でした。昭和2年(1927)5月20日、リンドバーグはニューヨークのルーズベルト飛行場を飛び立ち、33時間30分後、パリのル・ブルジェ空港に着きましたが、「つばさよ、あれがパリのひだ」と言ったという記録はどこにもありません。邦題を付けた人の創作です。
 大西洋を飛ぶのに、リンドバーグは十分な資金を用意できませんでした。万一、海に下りることになっても安心な水上機は高価で、長時間いっしょに操縦してくれる助手をやとうお金も無かったのです。それで、小さな陸上機に前が見えないほど大きな燃料タンクをつみこみ、一人で操縦することにしました。「単独無着陸飛行」をするしかなかったのです。“Spirit of St.Leuis”はそんなリンドバーグを物心両面で助けてくれたミズーリ州セントルイスの人たちに感謝をこめて付けた飛行機の名前でした。
 ルーズベルト飛行場は昭和26年(1951)に閉鎖され、跡地に「ルーズベルトフィールド」というショッピングモールなどができています。ショッピングモールの南側一帯はナッソー短期大学(Nassau Community College)で、元の飛行場の施設を利用して、子供博物館、科学博物館、アイマックスシアターなどの小さな博物館がならんでいます。その中の航空博物館(The Cradle of Aviation Museum)にはリンドバーグを記念する展示もあります。ショッピングのついでにちょっと足を伸ばしてもいいとは思いますが、いかがでしょうか。
[rakuten:skylife:10000239:image] スピリットオブセントルイス号(模型)


今日の行事 育英オリンピック
 今日も次の時間割で育英オリンピック(走り幅跳び)があります。先生と体育委員の誘導にしたがって整然と行動しましょう。

(時間割省略)


 写真は先週、9日の1200メートル走で最高記録を出したKU君(中三)
   

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