春日若宮のおんまつり

 来週はもう17日。12月17日といえば、奈良の春日若宮(かすがわかみや)の「おんまつり」。いくら暖かくても、この日は必ず刺すように寒くなるのが約束だ。
 5歳の時、「おんまつり」のお渡りを初めて見た。行列が続く中で、2人でかついでいる5メートルほどの刀に驚いて動けなくなった。父に「あのかたな、切れんの?」と聞くと、「切れんでえ。気い付けや。」と答えが返ってきた。こわさで足がすくんだ。父の大きな体の後ろにかくれてズボンにしがみついた。
 大学4年の時、経済はバブルの前で上り調子だったが、伝統行事は衰退していた。おんまつりもアルバイトだよりだった。馬術部は馬を引き、雅楽部は奏楽など。芸の無いものは歩くだけ。集合場所の大宿所(おおしゅくしょ)。いろいろな持ち物がある中に、あの5歳の時の恐怖の大刀があった。木の作り物だったのに驚いたり、安心したり。それでも5メートルの丸太だから、2人がかりで持たないと重い。ところが人がいないとかで、一人でやることになった。寒いどころではない。汗が出て、終わってもしばらく暖かかった。宿題を果たしたような気がした。
 来週17日のお楽しみ会には雅楽がある。断片だが、奈良と同じ日におんまつりを体験できる。でも、きっと刺すような寒い日になるだろう。楽しみだが心がかりだ。
(写真はおんまつりの雅楽から)


お楽しみ会

お楽しみ会で中学2・3年生は、サンドイッチ(約10人前)の用意をお願いしています。また、6ドル内のプレゼントも忘れないようにしてください。


<今週の学習と宿題>
(省略)


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