かしわもちとちまき、どっちが好き?

 五月の空に泳ぐ鯉幟(こいのぼり・写真上)は日本中で見られますが、故郷では、鯉幟の竿(さお)が特別でした。男の子の初節句には、頂頭だけ緑の葉を残して、皮をむいた杉の竿を立てます。緑色の頭をつけた真っ白な竿と新しい鯉幟は、五月の空に映えて、目にしみるほど輝いていました。矢車は次の年からです。みなさんの故郷ではどんな5月5日でしょうか。
 端午の節句の食べ物といえば、柏餅(かしわもち)と粽(ちまき)ですが(写真下)、みなさんはどっちが好きですか。柏餅は葉っぱ一枚をむけば、すぐに食べられ、手っ取り早いですが、粽は、笹(ささ)や萱(かや)の葉っぱがひもでぐるぐる巻いてあります。この葉っぱも、1枚ではないのが普通で、何枚もむいて、やっと中身にたどり着きます。しかも柏餅の葉っぱより、しっかり付いています。手間ひまかけて出てきた団子はありがたく、どんな味かも忘れてしまうほどでした。
 粽は、汨羅の淵(べきらのふち)に身を投げた屈源(くつげん)に由来するといわれています。屈源は最初の中国帝国となった秦に敗れた楚(そ)の政治家で、秦を警戒すべきだという論を張っていました。これに対して、秦の謀略にかかった親秦派によって屈源は失脚しました。その後、屈源の心配どおりに楚の都は秦によって滅ぼされ、屈源は国の将来を憂(うれ)う心を持ったまま、5月5日(旧暦)、失意のうちに亡くなりました。屈源の言うとおりだったと思っても、もう遅く、楚の人々は屈源をしのんで、川の中に住む龍に食べられないように、おそなえ物を楝樹(せんだん)の葉に包んで、汨羅に投げ込みました。それが粽の始まりだそうです。
 日本では今年は、3日の憲法記念日から6日の振り替え休日まで四連休になりました。休みが続くと、その日が何の日か、どうしてなのかも分かりにくくなりますが、祝祭日は、国民みんながその日の意味を共有するところに目的があります。日本の連休を身をもって味わえないアメリカでこそ、「どうして休みなのか」を考えるチャンスです。

[rakuten:yoshimune:10000149:image] ちまき



育英オリンピック
 質問のありました、新種目のボール投げは、ソフトボールです。詳しいルールは、先生から説明があります。「スナップ」の練習、していますか。
 暑い日には、水とタオルの用意も忘れずにしてください。



にほんブログ村 教育ブログ 海外教育へ
にほんブログ村 ←ランキングに参加中です。クリックして応援をお願いします。